文春とか貴乃花とかで目くらまししている間に

 卓球がますます盛り上がってるな。まさか福原愛さんが活躍していた頃よりも盛り上がる時期が来るとは思わなんだ。まだまだ卓球が盛り上がっていない頃からずっと世界卓球を中継し、日本の卓球を必死で盛り上げて来たテレビ東京はかっこいい。照英さんの号泣が昨日の事のようだよ…。

 ただ私は張本選手については、世間がいうほど興味を持てない。プレイはいいのだが「うるさすぎるよ」と。自分も対戦形式のスポーツをやっていたので、つい相手の選手の気持ちになっちゃって。まぁ、本当に強い人はどんな騒音(もはや騒音扱いか)にも心を乱されないのだ!と言われてしまえば返す言葉もない。 


 本題。
 以前にもブログで取り上げた、はぁちゅうさんのツイートに書かれていた電通の人の言葉をひしひしと噛み締める今日この頃。

 電通の先輩が、 「CMは偏差値40の人にも理解できるものじゃなきゃダメ。この会社にいる時点で普通ではないと自覚しろ。世間にはおそるべき量のおそるべきバカがいる。そしてそれが日本の『普通の人』だ」 って言ってたの、一番役に立ってる教えの一つだ。

(はぁちゅうさんのツイートより)

 それはまあ、私を含む『普通の人』は「北朝鮮からミサイルが」と政府広告やニュースで連日聞かされれば不安になりますよね。前にも書きましたが、人間の心理として、不安を感じると人は現状維持を望むんですって。麻生太郎氏が昨年の衆院選自民党が勝利した事について「北朝鮮のミサイルに救われた」と言った理由がよくわかります。マスコミも煽りまくっていましたから。

 しかし『普通の人』の心をこちらが気がつかないうちに操る事に成功しているのは広告代理店やマスコミ(特にテレビ、新聞)だけじゃない。数年前にアメリカの公文書の一部が流出しましたが、その中にはアメリカの駐日大使が日本について記した公電も入っていました。そこにはアメリカの大使と外務省の事務次官が交わした会話についての報告もあった。そこに報告されていた日本の官僚の発言。
(※最終的な信憑性に関しては個人で判断して下さい。)

 大体において国民は同盟を支持しているにもかかわらず、大衆や一部のメディアは安全保障問題をよく理解していない、と◯◯(日本側の外務官僚の名前)は言った。
 彼は、新聞の論説委員や経済界はこの問題を合理的によく理解しているが、テレビコメンテーターと政治家達はしっかりとこの問題を把握していない、と加えた。
 後者のグループ(テレビコメンテーターや政治家)に時間をかけて教育する事は効果(価値)があると加えた。
 特に、手を差し伸べればいい反応が得られるかも知れない、人気もあって影響もあるテレビコメンテーター数人(several)を例に上げた。

【原文】
Despite public support for the alliance in principle, ◯◯(官僚の氏名) said that neither the general public nor some in the media understand security issues very well. He added that newspaper editorialists and the business community have a reasonably good understanding of the issues but that television commentators and politicians did not have as strong a grasp of security issues. Efforts to educate the latter group could be worthwhile, he added. In particular, he cited the examples of several influential and popular television commentators who might respond well to outreach.
(※原文は「09TOKYO2946」より抜粋)

 アメリカ大使と日本の官僚がこんな会話をしていたなんて。官僚とアメリカの意図を代弁するように“教育”された“人気もあって影響力もあるコメンテーター”が気になる。やはり、彼等が言うところの私=『普通の人』『the general public』を誘導するにはテレビが最も有効な手段なのだろう。