トドメは刺さない。自分のために。

 NHKで放送していたドラマ『どこにもない国』がすごく良かった。どこを取っても良かったんだけど、特に内野聖陽さん演じる主人公・丸山邦雄と萩原健一さん演じる吉田茂さんとの激論の場面に痺れました。演技もいいんだけど何より台詞が・・・(でもネタバレになるから詳しくは書けない…ムズムズ)。脚本は大森寿美男さんかー。『64ーロクヨンー』の人だな。食器を売っていた息子役の子役もすごく良かった。あー。良い事をしてもそれをひけらかさない人って本当にいるんだなー。私も爪の垢を煎じて飲みたい。


 本題。
 安倍信者の方々は「マスコミが偏向報道をして安倍政権を貶(おとし)めようとしている!」と憤るのだが、逆ですよ。それを求める視聴者が多いから仕方なく放送時間を多くして批判多めにしているだけで、本当に酷い部分はまったくといっていい程報道していない。「マスコミが貶めた」っていうのは元東京都知事舛添要一氏に対する報道のような事を言うのだと思う。

 もしマスコミが「安倍政権の元で行われている事の全て」を報道していたら簡単に政権が傾くと思う。事実だけを淡々と報じるだけでも充分に。

 マスコミがそれをしないのは、安倍政権が国のお金をザブザブと使って大企業の株価を上げている事で、表面上の好景気を作り出しているから。ほとんどの国民は不景気のままだが、マスコミのスポンサーになるような大企業は安倍政権が国のお金を使って株価を支えてくれているから景気がいい。それによってマスコミは沢山の広告収入などが得られるためにマスコミも景気が良くなっている。

 かつてリーマンショックでタクシーチケットも出せなかったような不景気時代に戻りたくないというエゴで、国民が貧困で自殺したり子供に満足な教育を受けさせる事ができなかったり貧困層同士で盗み合ったりする状況になっていても、自分たちの豪華なお弁当や海外ロケを維持するために、安倍政権の致命傷になるような報道はしない。仮に報じても安倍信者のコメンテーターに「かといって他に代わる人がいない」と最後に言わせて印象操作する。(そんな言葉で操作される視聴者もどうかと思うがこれが現実)

 安倍信者はガス抜き程度の森友バッシング報道で終わらせているマスコミにむしろ感謝しないと。そしてマスコミを責める前に、マスコミが抑えきれない程に失点を重ねている安倍政権に喝を入れた方がいい。