テレビ業界の人間がどんなに働き過ぎでも同情しないと決めた。

 28日の日記で加計学園への補助金96億円と書きましたが、記事によっては「血税176億円」というものもあって、きっとそっちは土地代や建設費(半分補助)も含まれている額なのかも。どっちにしろすごい額だわ!

 
 本題。
 テレビは毎度の事ながら、詳しく知られたら国民が反対しそうな法案は衆議院を通過して実質後戻りできなくなってから「この法案は本当に大丈夫なの!?」とすっとぼけて問題提起し、「我々も一応問題点は指摘しましたから」と後々に言い訳できるように姑息な手段をとる。

 なぜ私がさっきから言葉の端々に怒りをたぎらせた嫌味な文章を書いているのかと言えば、明日働き方改革関連法案がその衆議院で採決されようとしているから。

 ろくに選挙で投票もせずに自民党に大量の議席を与えておいて「野党だらしない」とか言う人は無責任だよなーと思うけれど、でも今回は「野党だらしない」と声を大にして言いたい。何を一日採決伸ばして矛を収めているんだ。そんな支持者に向けた見せかけの取り引きはどうでもいい。もっと国民にこの法案の危険さを知らせないと。どうにかマスコミに掛け合ってテレビで話させてもらうとかしないと駄目じゃん。

 旧民主党出身の若手(当時の若手)はプライドが高くて先輩議員への礼節がなってないと聞いた事があるが、テレビ局やラジオ局の人に「国民の命がかかった法案なので説明する時間を下さい」と頭を下げるとかすれば、キー局は難しくてもラジオとかMXとかなら時間をもらえたんじゃなかろうか。

 そんな中、NHKの『クローズアップ現代+』でこの問題を取り上げていた。が、推進派で登場したのが竹中へーぞー氏で、それは別にいいのだが、肩書きが「東洋大学教授」しか書かれていなかったが、この法案にすごく関わりがある「人材派遣会社パソナ代表取締役会長」の肩書きを示さないのは視聴者に対して誠実じゃないよね。だって働き方改革の法案の是非について話をしているんですよ。その推進派が人材派遣会社の会長だというのは意見に影響してくる。

 NHKの討論番組はいつも討論の最後は与党側の意見を言う人で締めくくるんだよなーと思いながら見ていたら今回もそうだった。本当に今のNHKは信用できないわー。カーネ返せ!カーネ返せ!

ちなみに過去記事。ゾッとしますよ。
麻生財務相と竹中氏が山分けする「派遣利権」553億円( 2014年6月13日 日刊ゲンダイ
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150950

 安倍政権が今月末に打ち出す成長戦略第2弾に、早くも怪しい動きだ。目玉政策のひとつ、女性登用促進策が政権メンバーの関連企業によって、すでに利権化している実態が分かった。絡んでいるのは麻生太郎財務相と、産業競争力会議の民間議員で、人材派遣会社パソナ竹中平蔵会長(慶大教授)。利権の“生みの親”は安倍首相の側近中の側近である。

 実はこの制度を先取りした国の事業で、麻生財務省や竹中氏と関係の深い派遣企業が利益を得ている。その事業とは、経産省の外局、中小企業庁が昨年度から始めた「中小企業新戦力発掘プロジェクト」だ。

 主婦をインターンとして受け入れた中小企業に1人あたり5000〜7000円の助成金を支払う制度で、実務は民間に委託している。昨年度は6社、今年度は7社が受託し、2年続けて竹中氏のパソナと、アソウ・ヒューマニーセンターが選ばれた。アソウは麻生大臣の弟・泰代表が率いる福岡の人材派遣大手だ。まるで、竹中氏と麻生大臣の関連企業が利権を山分けしているような構図である。

 「基金の規模は中小企業向けに72億円でスタートしましたが、09年度に76億円、10年度に98億円、11年度に25億円と年々、国費を積み増し、そのたび事業規模も拡大しました」(中小企業庁経営支援課)

 そして安倍首相が2度目の政権の座に就き、12年度補正で10兆円規模の財政出動を打ち出すと、この基金にも一気に282億円を投じた。総額553億円に膨らんだ基金を元手にした国の事業の大半に、これまたパソナとアソウが絡んでいる。