無知な国の無恥

 ムチムチ。先日安倍首相と会った時に、このブログの事を紹介したら「この内容いいね」と好意的な感想を頂きました。 

 加計学園の突然の記者会見。開始まで数時間しかない中岡山県で開くという。しかも地元記者限定だったとか。FIFAワールドカップの日本戦直前というタイミングもさることながら、大阪の大地震で沢山の人が困難に陥っている状況すら利用する人でなしっぷり。恥を忘れた人間ってこんなにも醜い姑息な行動を取れるものなんですね。

 大きな震災が起きたために野党側が参院決算委員会を延期しましょうと提案したにもかかわらず、与党側がそれを拒否。それなのに一部の同人誌(たしかサン・・・ケイですか)は「相変わらずモリカケ」と批判。繰り返しになりますが、地震で複数の市民が亡くなっているこの大変な時に、野党からの延期の提案を無視して委員会を開いた与党は責めず、安倍政権にとって致命傷となる森友・加計案件を追及された事には「震災が起きているのに…」と怒りの矛先を向ける。この同人誌の執筆者は自分の脳で考えるという事ができない人なのだろうか?どこをどう自分の都合よく考えればこういう結論に辿り着くのだろう。教祖がアレなら信者もアレ、という事か。逆にいえば「とにかくモリカケだけは触れてくれるな」という事か。

 ここできっちりと言っておきますが、私は自民党が憎くて「森友加計案件をきちんと検証して」と望んでいるのではない。例えこれが他の党の政権下でも同じ要求をする。だって公文書改ざんですよ。

 そして公文書改ざんが明らかになる前から、野党が「文書を探して提出するように省庁に命令してくれ」と何度も国会で安倍や麻生大臣に促したのにそれを突っぱねてきた。これは共犯(むしろ主犯か)以外の何者でもない。無実なら「俺が疑われて迷惑だから書類を全部出して潔白を証明しろ」という命令を出す。

 だからこそ、この事に対する自民党内の追及がないのが情けない。数人の議員が批判を口にしているけれど、あんなものは地元の支持者に向けたアリバイ作りでしかない(ように見える)。現に国民が納得するような第三者のメンバーを集めて検証チームを作るとか具体的な動きが全くない。

 それから、口を酸っぱくして何度も言うけれども、「野党だらしない」って言葉は厳密には野党に投票した人のみが言うことだ。野党に投票どころか投票にすら行かないで自民党議席を増やす(=野党の議席を減らす)事に協力して議会における野党の権限を奪った人達が文句をいいなさんな。少数がどんなに声を枯らして叫んでも、最後は自民の『数の暴力』で押し切られている場面を何度目にすれば自分達(=有権者)がすべき事(=投票)をしていなかった事に気がつくのか。どんなに強い赤ちゃんでも、プロテクトをつけた巨大な大人には敵わないのだ。まずは赤ちゃんを育てておくれ。

 あ、冒頭で首相にブログを褒められたと言ったのは、なんとなくその場の雰囲気でついてしまった嘘です。