「欲に目が眩んで、スポーツマンシップが見えない!」

 日本のサッカーファン気持ち悪い!気持ち悪いよぅ!

 ちなみに私はサッカーに興味がない。しかし世捨て人ではないので何が起こったのかぐらいは知っている。でも試合は見ていないから今回の日本チームの行為がいいのか悪いのかは見た人達の間で論じればいいと思うんだけど、日本チームを批判した人(主に有名人)に対してサッカーファンからものすごいバッシングがきていると知りゾッとしたのです。大衆に見せているんだから、どんな意見が出たっていいじゃないか。そんな事も受け止められないなら始めから好きな人たちだけで鍵をかけた会場で秘密裏にやってくれ。そうなったら電通やテレビ局は悲鳴を上げるだろうけど。

 残念なのは、日本のサポーターが現地会場でゴミを拾う行為がとても称賛されていて、BBCのキャスターも「私のお気に入りの映像」といってその場面を紹介したりしていたのに、今回の事で評判を落としてしまった。まぁサポーターの方々は評判のためにゴミ拾いをしているのではないだろうけど。

 私としては今回は三敗するだろうと言われていたから、懸命にポーランドに食らいついてその結果負けて決勝リーグに進めなくてもそんなに批判は起きなかっただろうと思う。少なくとも私は批判をしない(冒頭で興味がないと言った私が言っても説得力ないが)。

 だって本来スポーツって強い者が勝ち進むものじゃないですか。狡賢い者が進むものなんですかね。ベストを尽くしてリーグ敗退したなら、それはその実力だったという事。なまじっか初戦で勝ったもんだから色々な人達に欲が出ちゃって、その欲に目がくらんで、本来のスポーツで戦う事の意味を見失っているのではないか。ソチ五輪でのフィギュアスケート浅田真央選手のフリーの演技に沢山の人が心を動かされたのは、金メダルを獲ったからではなく、その演技内容が素晴らしかったからで、「順位が低かった」なんて事を演技内容以上に重視する人は少ないはずだ。

 ポーランド戦での試合を批判した人達にサッカーファンが「サッカーはそういうものだ」と返す人が多いんだけど、だから私はサッカーに興味が持てないのだ。当たってもいないのに「イタァ〜イッ」と転んでみせたり、なんだかなぁと思ってしまう。ただ、サッカーだって最初っからそんな姑息な事が常態化していたのではなく、今回の日本チームを庇う人達ように「……まぁいいじゃない、勝てば。」と理想に蓋をするうちに、蓋がどんどんブ厚くなっていったのだろう(推測)。だったら、ケースは違うけれど高校野球松井秀喜選手を5打席連続敬遠した事とか、大相撲での内容より勝ちにこだわる取り組みとか、今は批判を受けているけれど、ファンが「まぁいいんじゃない。ルール違反じゃないんだし」と大目に見ているうちにそれが当たり前になっていくのだろうか。