『中学聖日記』と『下町ロケット』

 『中学聖日記』面白いなー。でも、このドラマの名前とか(今自分で打ってみてもちょっと気恥ずかしかった)恋愛する対象が大人と中学生とか、そういう設定に抵抗感を感じる人が多いみたいだ。私の周囲でも、清々しさのあった『義母と娘のブルース』の後だったせいか、予告の段階で「こういうドロドロしたドラマは嫌だ。」という声がすでにあった。

 設定に入り込まずドラマとして見れば、テーマの割にドラマ全体の雰囲気が軽くてテンポも速いし、凄く面白い。なんと言っても吉田羊さんの存在感がいいやね。キャラもいいし、それを演じる吉田羊さんもいい。反対に、夏木マリさんはキャラ作り過ぎ。一人だけアニメの登場人物みたいになってる。常に目を細めていて、声も不自然にしわがれていて、夏木マリさんは実際にそんな人を見た事があるのですか?と聞いてみたい。

 そういえば上手にお婆さんを演じられる女優が少ないと聞いた事がある(残念ながら野際陽子さんも亡くなってしまったし)が、確かにこの作品一つとっても「じゃあ誰がこの役に向いているのか?」と考えると思い浮かばない。テレビに出られる人の基準って一般人にわからないルールがあるから面倒だよね。スポンサーが付いているとか事務所や制作側の派閥とか……。役者そのものは上手な人が沢山いるのに。作品ファーストでお願いします!

 『下町ロケット』も見たけど酷かったなー。周囲の反応を見る限り、次は視聴率が減るんじゃないかい?私は見るけどかなり期待は薄まった。何故役者じゃない人を出すのだ?画面にアップになった時の雰囲気が役者とその他の人では全然違う。やっぱり餅は餅屋なんですよ。このドラマの作り手は、本当の意味でドラマを愛していないんじゃないか?大勢で派手にワーッと盛り上がる事が好きな感じがしてしまう。ドラマでなくオールスター感謝祭とか担当すればいいのに。